→子供もソケイヘルニアはあります。
しかし原因が違い、発生学上の異常で袋だけ残ったためです。
だから手術は袋だけ取れば治りますし、年齢とともに治ることもあります。
大人になって、年齢とともに出現しやすいのはソケイ部(股の所)に腫瘤が出たりする
ソケイヘルニアです。
つまり老化現象。組織が弱くなり、穴が広がり組織が伸びてきてしまいます。
仕事したり、立ったりして、お腹に力が入ったときにソケイ部にこぶみたいに見えます。
しかし横になったり、お腹をへこましたりするとなくなってしまいます。
たまに大腸や卵巣が出てくることもあります。
→すぐに外科の病院に行ってください!!
子供ではAのみ、おとなのヘルニアはBが大事!!
◎以前の後壁補強は、周りの組織を寄せ集め、ふたを作っていました。
最近は弱くなった穴に詰め物をするという考え方が主流です。
例1 | メッシュ法…上にメッシュの膜を置く | ||
例2 | プラグ法…円すい状のものを穴に詰める | → | |
例3 | PHS法…滑車みたいな形のものを穴にはめ込む | → | |
例4 | クーゲル法…固い板状のものを上に置く | → | |
例5 | 腹腔鏡下…おなかの中から穴に膜を置く |
当院では症例に合わせてプラグ法、PHS法、クーゲル法を選択しています。
再発例やその他症例を選んで、腹腔鏡下に手術も行っています。
※以前の手術法に比べて、術後の痛みの軽減と、早期離床が可能となりました。
再発率は以前20〜30%、最近の方法でもやはり10%ぐらいはあります。
(詰め物を固定した糸の部分がまた弱くなり、伸びてくるため…しっかりした固定法が必要です。そのためにも信頼できる病院を選んでください)
出たものが戻らなくなった時は、すぐ、救急病院へ受診してください!!